2010年2月 5日 (金)

モンベル高松店

イオン高松1Fにあるモンベル高松店。
この広い店舗の奥で、巻尺片手に、怪しい感じで計測を繰り返した。

Dscf2899

この春、4月中旬からゴールデンウィークにかけて、
「彼らの激流」写真展を、ここで開催することになりました。
予算の都合上、それほどたくさんの点数の写真を展示するわけにはいかないのですが、
来場してくれた人が楽しめるよう、
そして、活き活きと激流に挑む「川の人たち」から元気をもらえるような写真を、
これからセレクトしていきます。

忙しくなるけど、楽しみです。

築地書館刊・「彼らの激流」、大きな本屋か、モンベル直営店などにて好評発売中!

彼らの激流 Book 彼らの激流

著者:大村 嘉正
販売元:築地書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

四国の深い峡谷に生きる、リバーガイドたちの群像
辺境の山里での暮らし、
激流にもまれる冒険の日々、
大自然の傍らで生きようと、模索を続ける青年たち―

| | コメント (0)

2010年2月 3日 (水)

いやはやいや

東祖谷山へ。
見上げるような、天辺の集落をいくつか訪ねて、山の暮らしと、伝統的な古民家を取材した。

Dscf2765

吉野川沿いに暮らす「彼らの激流」関係者も、
東祖谷山の人たちと同じように谷底からはるかな高みで暮らしているし、
家も、たいてい古民家。
そんな彼らの家に何度も遊びに行って、いろんな話を聞いているおかげで、
東祖谷での取材のツボがすぐわかり、楽だった。

それにしても、西祖谷のかずら橋周辺はひどい開発具合。
あれで「秘境」と言っているらしいが、ちゃんちゃらおかしい。

秘境と、本当の旅を求めるなら、西祖谷からさらに奥へ、
東祖谷まで行くことをお勧めします。

| | コメント (0)

2010年1月27日 (水)

何千年前の景色?

Imgp4411

Imgp4415

海からの靄が海辺の町を隠し、瀬戸内海は太古の表情を見せた。

| | コメント (0)

2010年1月26日 (火)

さらばスペンサー

 アラスカ州の南東部に、インナーパッセージ、直訳すると「沿岸水路」と呼ばれる海がある。そこでは、氷河によって深く削られたフィヨルド海岸と島々が海を分かち、迷路のように入り組んでいる。
 1993年の一夏、僕は一人シーカヤックを漕いで沿岸水路を北上して行き、ジュノーという港町に入った。
9月になっていた。凍えるように薄暗い雲に覆われる日が続き、カヤックの中に突っ込んだ足の指先も、パドルをにぎる手も冷え切り、痛みに鈍くなっていた。僕はこの町で旅を終えることにした。
Imgp4206

 ジュノーはアラスカの州都で人口は3万。急な角度でそびえる山脈の、裾にある街だ。平地は少なく、坂が多い。針葉樹の森が、のしかかるように市街地の後ろに迫っている。山の頂きあたりには氷河がある。州政府関係のビル以外、背の高い建物は少なく、北欧の田舎町のような、素朴で愛らしさを感じさせる家が海岸沿いに寄り添い、並んでいた。
 この町のユースホステルで、セスに出会った。ドミトリーの二段ベットの上と下で少し言葉を交わしただけで、馬が合った。二人で町の裏山の原生林にトレッキングに出かけたり、場末のボーリング場やビリヤード場で勝負したり、南の州の女子大生(夏のバイトでジュノーに来ている)をナンパして、バーにくり出した。そこではカントリーバンドがジャカジャカやっていて、僕らは踊った。そしてまだ19歳の彼の代わりに、僕はビールを二杯分注文したものだった(「こっちのビールは、こっちのビールのチェイサーだ」とごまかすと、バーテンは苦笑いしていた)。
 セスはカリフォルニア大学の学生で、ラフトボートでタティシンシィニ(ワタリガラスの川という意味だ)を下り終えたところだった。川に立ちふさがる氷塊のために山越えのポーテージをさせられるなど、エグい川旅だったらしい。彼は日本のことに興味深々で、「ヨシはバンザイ(盆栽の間違い)を持っているか?バンザイってクールだよね」とか、「相撲の立会いは、何度繰り返すか決まっているの?」などと酒場の喧騒越しに訊いてきた。
 どのタイミングだったのか、彼は「僕はユダヤ人なんだ」とつぶやいた。そこで話は途切れたけれど、これまでにいろいろ(差別・偏見といったものが)あったらしいことは伝わってきた。ここ(アメリカ)には無い何かをセスは日本文化に見つけ、求めているのかもしれなかった。
 アメリカでの大学生活は大変なんだろ、と訊くと、セスは「仕事と勉強の両立がキツイ」とぼやいた。「法律事務所のスタッフとして弁護士のアシスタントをしているんだけど、とても忙しい。タティシンシィニでの休暇も、拝み倒してようやく貰えた」
「アシスタントの仕事って具体的に何をしているんだ?」
「主に調査だね。依頼人に不利益を与える人や、依頼人自身についても」
「私立探偵みたいだ、スペンサーのような」
「ロバート・B・パーカー?読んだことあるの?日本語で翻訳されてるのか?」
「そのとおり。楽しんで読んでる」
「Hey!」セスは少し人をくったような笑い顔になった。「it's a pulp !」
パルプってどんな意味だと返すと、「中身の軽い本」と彼は言った。
「日本語に訳されているのはヘミングウエイやフィッツジェラルドのような文豪の本ぐらいだと思ってた。他にも誰かいる?」。それはもうたくさんいるぞと、僕は名前を挙げた。
「なるほど、日本人はアメリカ人の心をたくさん知っているんだな。しかし僕らアメリカ人は、日本のことを知ろうにも、細い糸をたどるしかない」

Imgp0064

 セスにパルプとみなされた作家、ロバート・B・パーカーが先日亡くなった。確かに、彼が書く「探偵・スペンサーシリーズ」は、読みやすく、イージーなストーリーの内容だ(いつものヤツらの、いつもの冒険)。それでも僕は、すっかりはまっていた。それはこの作品が、〈人生において―様々な人間と関わらずをえない日々の暮らしの中で―自分を保ち、誇りを失わずに生きるにはどうすればいいのか〉について、いくつかの例を示していたからだと思う。そんなことを教えてくれる大人に出会うことがなかった僕にとって、ロバート・B・パーカーは(または探偵スペンサーは)、イケてる叔父みたいなものだった。
 ミスタ・ハードボイルド、ありがとう。

| | コメント (0)

2010年1月12日 (火)

フェアアイル作品展

Imgp4275

カミさんのニット工房「ten old (テン・オールド)」が
この2月に神戸で「フェアアイルセーター展を」開催します。
その案内ハガキができあがりました。
案内状を送ってほしい人は、送り先をメールください。

これまで案内ハガキ作成は業者に依頼していたのですが、
今回初めて全部私がやってみました。
もともとフォトグラファー&ライターの仕事としてイラストレーターやフォトショップを使い慣れているので、苦労は少なかった。

というわけで、いまのところ仲間限定で、大っぴらにではありませんが、
パンフやフライヤーの企画・製作を始めます。
この春に独立開業する
アウトフィッター各社の(大歩危小歩危リバーガイドあがりの)みなさま、
パンフやチラシ製作のご依頼、お待ちしております!

| | コメント (3)

2010年1月11日 (月)

砂上の石のように

Imgp4267
Imgp4248
Imgp4268
Imgp4215

| | コメント (0)

2010年1月10日 (日)

うちの正月はこんな感じで

Imgp3878
観音寺で白味噌仕立ての雑煮を食べ

Imgp3964
岡山の実家でお澄ましの雑煮を食べた。

Imgp3905

Imgp4005

Imgp4053

Imgp4125

家族みんなが元気に顔を合わせば、それだけで充分。

| | コメント (0)

2010年1月 5日 (火)

前へ、昨日とは少し違う明日へ

新しい年になったからといって、やることは変わらない。
ここではないどこかへ、昨日とは少し違う明日へ、勇気を出して前へ。
死ぬまでそうやって行けたら、幸せだと思う。

Pb274172_
普段の暮らしの一幕から、

_8110630n_3
非日常の冒険まで、

_5279926_2
伝統を受け継ぐ人生から、

_igp0519_2
新しい何かを創造する生き方まで、

フォトグラファーとして、書き手として、今年も関わっていきます。
どうぞよろしく。

追記:昨年祖父が亡くなりましたので、新年のあいさつは遠慮させてもらいました。

築地書館刊・「彼らの激流」、大きな本屋か、モンベル直営店などにて好評発売中!

彼らの激流 Book 彼らの激流

著者:大村 嘉正
販売元:築地書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

四国の深い峡谷に生きる、リバーガイドたちの群像
辺境の山里での暮らし、
激流にもまれる冒険の日々、
大自然の傍らで生きようと、模索を続ける青年たち―

| | コメント (0)

2009年12月28日 (月)

足元源泉三連発

Imgp3019
真賀温泉「幕湯」

郷緑温泉、真賀温泉の「幕湯」、奥津温泉・奥津荘の「鍵湯」で旅行雑誌の取材。
温泉ツウならこの三湯の名を見て、即、
「足元湧出・源泉かけ流しか!」と言える人は温泉ツウ。
この三つの温泉はどれも湯船の底が岩。
天然の岩。

Imgp3428
郷緑温泉の湯船の底

つまりもともとそこにあった、自然のままにそこにあった岩を囲って湯船にしている。
その岩の割れ目から染み出す、地球からの生まれたての湯が、湯船を満たし、溢れている。
そんな、大自然からのおこぼれを利用しているような温泉に浸かっていると、
深くボーリングして無理やり湯をくみ上げている温泉が多い現代温泉事情・・・どうでもいいけど、漢字が4つ以上並ぶと堅苦しいですね・・・について、
「うーん」という気持ちになった・・・・・・ちょっとだけね。

Dscf2499
奥津温泉には、足踏み洗濯をする日常がある

奥津荘では取材に二泊も費やした。江戸時代には地元藩主が独占した名湯「鍵湯」に浸かり、非常に美味しい料理を毎夜毎朝食べていたら、体重が2キロ増えた。
そして急に増えた体重に耐えられず、腰痛になった。
極楽温泉取材も楽じゃない。

| | コメント (1)

2009年12月21日 (月)

フェアアイルというもの

Fair001

フェアアイルセーター(またはフェアアイルニット)をご存知でしょうか?
フェアアイル=Fair Isle. つまり「フェア島」のセーターという意味で、
ならばフェア島とは何ぞや?とくれば、
英国スコットランドの孤島、と答えることになる。
北極圏までもう少し、という北海にポツンと浮かんでいる。

このフェア島、最寄の島は水平線の向こうに見えるか見えないか、といった感じ。
島の大きさは南北6㎞、東西3㎞。人口は80人くらい。
「一時間のうちに四季がある」気象や、
複雑にぶつかる潮流、そして断崖絶壁の海岸線のため、
周辺の海域は船の墓場だった。
スペイン無敵艦隊の軍艦もこの島の近くで沈んだとか。

そんな風土のため、フェア島には木と呼べるものが生えていない。
島の大地を覆うのは、ヒースなど背の低い潅木や草。
草は、羊が食べていくので五分刈りのように短い。
丸裸で、吹きさらしの島だ。

この島で人以外に目に付く生き物といえば、
パフィンやオロロンなどの海鳥やアザラシ、そして羊。
羊は二種類いて、島民が食肉用に飼育している羊がまず一つ。
もう一つがシェトランドシープ、こちらは野生動物として生き、島の原野で死んでいく。

大昔から、風が強くて湿っぽくてクソ寒い冬を生き残ってきたシェトランドシープは、
とても上質な羊毛を身にまとっている。
フェア島の人たちはその羊毛を紡ぎ、セーターを編むことを生業にしてきた。
それがフェアアイルセーター。
このセーター、多色の編みこみ模様がその特徴。
色彩の乏しい北の孤島に暮らす人々が、なぜ色鮮やかなセーターを編めたのか・・・・・フェア島の人の創造力、感性の豊かさが、フェアアイルには編み込まれている。

Imgp3843

また、フェアアイルセーターは軽く、暖かい。
なので、黎明期の北極探検家やヒマラヤ登山家は、このフェアアイルセーターを着て冒険に挑んでいた。
フェア島やシェトランド諸島など北海の漁師も、フェアアイルセーターを着て漁をしていた(今もしている)。
そんな歴史から「美しい野外着」と呼ばれたりもする。

私とカミさんがフェア島を訪れたのが10年以上前。
私は取材、カミさんはフェアアイルセーターについて(といっても、編み方など技術的なことよりも、何かこう、それよりもっと大切な何かについて)学んだ。
帰国後、そのときの滞在記を私は「翼の王国」など雑誌に発表し、
カミさんは「ten old」という名でフェアアイルセーターの創作を始め、今も続いている。
機械をいっさい使わない、完全なる手編みで10年以上、300点以上のニット作品を生み出してきた。
身びいきじゃないけど、その手編み技術は神の領域(笑)だと思う。
使う毛糸は、フェア島やシェトランド諸島に暮らすシェトランドシープ100%のものを輸入。

ビームスなど大手アパレルブランドがフェアアイルセーター売っているけれど、
そのほとんど(100%近く)がシェトランドシープの毛糸を使っていない。
あれは正しくは、「フェアアイル柄の」、または「風の」セーターだ。
軽くもないし、たいして暖かくもない。野生の羊らしい素朴な風合いもない(持っている人、ごめんなさいね)。

Imgp3851

そんなわけで、冬になると私の出で立ちはフェアアイルばかりになる。
アウトドアマンとして、かつては(ユニクロが世間を席巻するずっと以前だ)フリースが冬の私の定番着だったけど、それはもう戻れない過去。
まあ、フリースのほうが安くて気軽だから、ひどく汚れたり傷めることがあるアウトドアスポーツでは便利。
でも、厳しい自然を生き抜いた羊の毛と、豊かな感性と、熟練の技から生まれるセーターを身にまとうときの、ちょっとした気分は、便利と効率を追求した服では味わえない。

というわけで、手編みでオリジナルなフェアアイルの工房「ten old」の宣伝でした。
フェアアイルセーター(または帽子などのフェアアイルニット)を、クリスマスプレゼントにいかがですか?

ten old (テン・オールド) hp⇒ http://homepage2.nifty.com/tenold/

Dscf2720
暖かいよ~by福ちゃん

| | コメント (0)

«空が近い