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2007年10月14日 (日)

出雲の国へ

取材で出雲地方へ。まずは世界遺産・石見銀山の撮影。

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かつて銀を掘削していた間歩(まぶ=坑道)

 石見銀山に行くのは初めて。観光客増加に対応してか、立派な駐車場と案内所が石見銀山地区から離れた場所に用意されていました。ここからシャトルバスで石見銀山と大森の町並みへ行きます。徒歩でも15分ぐらい。案内所のスタッフの応対がとてもよく、熱心に仕事をされているのが印象的だった。

 で、私の感想。「世界遺産=スーパー観光地」と思っている旅行者は、「何か物足りない」と感じるはず。
 山肌にいくつも間歩(坑道)が口をあける風景は珍しいといえば珍しいけど、まあそれだけ。銀山の人たちが暮らした大森の町並みも、伝統的建築物が軒を連ねて素晴らしいけど、日本各所にある「古い町並み」の一つに過ぎない。
 そうなのだ、日本各地にある「古の町並み」「金・銀・銅山」の一つにすぎない、というのが、石見銀山を普通に観光した旅行者の感想ではないだろうか。
 そしてこう思うはず、「なんで世界遺産になれたのだ?」と。

 この疑問に答えてくれたのが、中海の西、平田という町で日本料理店「おかや」を営む岡正次さん。

「石見銀山の世界遺産登録については、一度物言いみたいなのがついたでしょう。で、地元は、『石見銀山では昔から山が禿山になることがなかった』、ということを付け加えて説明したんです。普通、鉱山を開発すれば、木がたくさん必要になる。坑道を支える柱や梁に使ったり、精錬の燃料にしたり。それから石見銀山の大森という町の人口は、最盛期には当時の大阪と同じぐらいだったらしい。煮炊きの薪も大量に使ったことでしょう。だから鉱山の周りは禿山になるのが一般的。でも石見銀山の人々は、熱心に植林をしていたようです」

 つまり「環境を守りつつ鉱山開発をしていた」点を、ユネスコが評価した、ということらしい。さすが、と思いましたね、私は。世界遺産とはスーパー観光地ではないことを、石見銀山は教えてくれるのでした。

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 さて、「おかや」ではグラム8,000円する海苔と高級アマダイを使った炊き込み御飯を堪能させてもらいました。それから宍道湖のシジミのすましも。本物の地元食材と料理人の腕で感動させてくれるお店でした。料金もそんなに高くないです。お得です。しかし、あれが本当のヤマトシジミとは・・・・うれしい驚きでした。

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中海の夕景

自然は美しいし、美味しい物も豊富な出雲路。さすが、日本全国の神様が年に一度ここに集まるだけのことはあるなと思いました。

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