« ランドネ8月号 | トップページ | 出会い・その1 »

2012年7月19日 (木)

ダムファイターの村へ

現在発売中の「いなか暮らしの本8月号」の記事の取材で、
先月、10年以上ぐらいぶりに、徳島県の木頭村を訪れた。

Inaka8

木頭村、それは日本のダムファイターには忘れられない場所だろう。
それまで「止まることはない」といわれた日本の巨大ダム建設に、
僻地の、過疎の、小さなこの村が反対の声を上げ、ついに中止に追い込んだのだ。
国や県からのさまざまないじめや嫌がらせに耐え、
まるで「兵糧攻め」みたいな仕打ちにも耐え、
そして自殺者までだしながらも、粘り強く戦ったこの村のことを、
清流を愛する人たちはずっと忘れないだろう。

_6039062

木頭村を流れる那賀川は、ダムが出来ると川がどうなるかを如実に物語る。
ダムのない木頭村内では、クリスタルリバー。
「いなか暮らしの本」の原稿で、「澄んだ流れ」と書いたところ、
「透明な流れ、が真実です」と木頭村の人から指摘された。
それくらい、人々はこの川を誇りにしている。

木頭村の下流からはダムだらけ。そしてダムの下流はたいてい濁っている。
そんなところで釣れるアユはきっと不味い。
だから釣り人は、カヤッカーたちにこの川を明け渡したほうがいい。

ダムには土砂がどんどん積もっていくので、時々浚渫している。
ダムの底に溜まった土砂はヘドロになる。
掘り上げられたヘドロは、どこかに運ばれ、埋められる。
数年前までは、美しい沢の上流に埋める計画も進行していた。

|

« ランドネ8月号 | トップページ | 出会い・その1 »

取材現場から」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ランドネ8月号 | トップページ | 出会い・その1 »