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2015年12月11日 (金)

釜は鳴った

取材ラッシュのこの二カ月、興味深い人に会い、ちょっとした「言葉」を受け止め、珍しい体験をした。誌面には入りきれなかったことを、小出しに書いていこう。

11月の吉備津神社(岡山県岡山市)で、鳴釜神事の取材。
岡山の人以外は知らないと思うのでざっと説明すると・・・・・・
 
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吉備津神社本殿
 
― 神話の時代、温羅という鬼のようなものが悪行の限りをつくしていて、それを吉備津彦命が退治した。温羅の首は吉備津神社の御釜殿の下に埋められ、その後、御釜の鳴る音(温羅の唸りと言われている)で吉凶を占う「鳴釜神事」が行われるようになった ―
 
Pb079447
御釜殿。温羅の首を埋めた場所の上にはカマドと御釜がある。
 
小学校時代に僕はこの神社の隣町で暮らしていて、遠足や初詣でなじみ深い場所だったけど、鳴釜神事は初めて。果たして・・・・鳴りました鳴りました、まさにこれは鬼だろうという、低く豊かで心にずんと響く大きな音が!
 
一般的には豊かに鳴り響けば吉とされているらしい。となれば、こりゃどう考えても吉だろうという偉大な唸りだったけど、取材に対応してくれた吉備津神社の宮司さん曰く、「聞く人の心にどのように響いたか」だという。
 
Pb079426
吉備津彦の温羅退治の伝説は、昔話「桃太郎」のモデルらしい。
 
さて、今回は取材ということで特別に撮影と録音を許可してもらったのだけど、音についてはちょっとした事件が。
 
原稿を書くにあたって、あの温羅の唸りをどう表現しようかと悩み、レコーダーを再生してみた。神事が始まり、祝詞のあたりまではきれいに録音されていたのだが、突然ノイズが入り始め、あれほど大きく響いていた温羅の唸りは全く録音されていなかった・・・・・
 
やはりあれは、聞く人の心にだけ響いていくものなのだろうか。
 
Pb079537
吉備津神社門前の土産物屋の「桃太郎そば」はお奨めです。きび団子入り。

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